三国志 吉川英治

ロングセラーの本

「三国志」吉川英治

何度も読み返した本です。若い頃に読んだ時は単純に「強い方が勝ち弱い方が負ける」という「栄枯盛衰」が書かれている本だと思って読んでいました(それでも大感動したけど)。

でも時間が経ってから読み直すと、また全然違った感想を持ちます。

最近ですが「弱い方が奇抜なアイディアで強い方に勝つ」という展開が多い事に気付きました。

人数で勝てないからと狭いところで待ち構えていたり、水の上では相手を騙して船を鎖で綱がせて風向きに合わせて火をつけたりと、かなりバラエティに富んだ話が続いています。

物語の中とは言えど弱い者には弱いなりの戦い方があり、やり方によっては勝利を得られるいうところが面白いですね。

また登場人物が強い立場になったり弱い立場になったりと状況がどんどんかわります。まるで空中にコインを投げたら裏と表がぐるぐると周るようにです。

物語の前半こそ衰退する漢朝の悲惨な話が続きますが、物語の中版からはそんなぐるぐる回るコインのような展開で話が続く事に気付きました。

誰にでも強い時と弱い時、良い時と悪い時があるものです。それが表裏一体となってぐるぐるまわる。

この数か月、コロナウィルスの流行による緊急事態宣言の中で、いろいろありました。これからも繰り返す回転の一つなのでしょう。

そんな事を考えていたので、今日はこの本にしました。

もっとも読むたびに感想が変わるので、また数年後読み返した時には全然違った印象になるのかもしれません。

この三国志を今までで4~5回は読み返しましたが、今生であと同じくらいの回数を読み返すと思うので、たぶんずっと私の本棚にある筈です。

アマゾンではkindle版が出ていまして、私はそちらも買っています。

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