今年は小学校の教科書が改訂した年でした。
そんな訳でコロナ騒動が無かったとしても結構大変な年です。
新しい小中学校の教科書の納品は3月下旬です。改訂の年は児童用の教科書だけでなく、先生用の教科書や指導書等も納品しなければなりません。
教科書は昨年末から徐々に物流センタ―に入荷するのでゆっくり仕分けをする時間がありますが、指導書は3月25日くらいにドドドっと突然入荷します。この指導書を短期間に何とか仕分けしながら教科書類と一緒に納品します。
児童用の教科書も既に仕分け済みと言っても、転入転出等で必要数量は変わっていので、また手を入れねばなりません。
先生用の教科書は学級数の変更などで数量が3月までハッキリ確定しません。
「ただ仕分けするだけだろ?簡単じゃん」と思われるでしょうが、義務教育の教科書は国から給与される物で、数量の取り扱いがかなり厳格です。
間違っても「多めに持っていきますので、余ったら返してください」という訳には行きません(この業務を未だに民間業者が請け負っている事が謎でもあります)
こうなると結構バタバタするし、納品してみたら「あ、間違えちゃった。出直してきます」と謝る事もシバシバです。
この仕事に携わるスタッフ達は最初は皆こう思うようです。
「何でこんなギリギリになってバタバタしているんだ?もっと早くから仕入れておけばいいのに。この会社(我が社の事)ってバカじゃないか?」
バカかどうかは置いておいて、指導書類の入荷がギリギリなのは全国一律です。
出版社は教科書を印刷し出荷した後にやっと指導書を印刷製本して仕分け出荷をするらしく、どうしてもこのスケジュールなってしまうんだそうです。
同業者の詳しい人に聞けば、全国的な書店の団体がいくらお願いしても事態は変わらないそうです。
これを疲れた身体で仕分けし、何とか納品に漕ぎつけている状態です。
※これは弊社だけの現象ではなく、全国的にそうです。

教科書供給業のスケジュールを超簡単にまとめました。